えとりんご

観劇の記録。ネタバレご注意を。この橋の向こうにジャコブ通り。

2022-01-01から1年間の記事一覧

エリザベート ②トート

前回に続き、「エリザベート」を考察していきたい。サブテーマは「難易度別 エリザベートの世界!」。自分の中での解釈の難易度(独断度とも言う)を★で表している。今回は最難関のトートに迫ってみたい。(※ネタバレご注意ください。) トート トート=死 …

エリザベート ①エリザベート×フランツ

エリザベート2022.10-11 帝国劇場エリザベート(愛称シシィ) 花總まり、愛希れいかトート 山崎育三郎、古川雄大、(井上芳雄)フランツ 田代万里生、佐藤隆紀ルキーニ 黒羽麻璃央、上山竜治ルドルフ 甲斐翔真、立石俊樹ゾフィー 涼風真世、香寿たつき、剣幸…

バイオーム

※ネタバレ厳禁のストーリーですが、一部ネタバレを含んでいます。未見の方は十分にご注意ください。2022年6月 配信(東京建物ブリリアホール)ルイ・ケイ 中村勘九郎フキ・クロマツ 麻実れい怜子・クロマツの芽 花總まり学・セコイア 成河(ソンハ)野口(庭…

宝塚宙組NEVER SAY GOODBYE ②アギラール×桜木みなと

※NEVER SAY GOODBYE (以下、ネバセイ)の感想第2弾です。ネタバレご注意ください。アギラール×桜木みなと ネバセイには主演の真風涼帆さん演じるジョルジュを初め、魅力的な人物が複数登場する。真風さんの色気については前回散々語り倒したところだが、役…

宝塚宙組NEVER SAY GOODBYE ①ジョルジュ×真風涼帆

NEVER SAY GOODBYE ーある愛の軌跡ー 2022.4東京宝塚劇場 宙組ジョルジュ 真風涼帆ヴィセント 芹香斗亜アギラール 桜木みなとキャサリン 潤花 ほか 宝塚の作品を劇場で見たのは何年ぶりだろう。どちらかというと、東宝系のグランドミュージカルが好きなので…

笑う男 ③ グウィンプレンと笑う男

「笑う男」観劇レポ第3弾です。ネタバレでしかありませんので、未見の方はご注意下さい。 グウィンプレン グウィンプレンの運命は非情なもので、実際の場面を想像すると身の毛がよだつ恐怖を覚える。コンプラチコというのがビクトル・ユゴーの創造であると知…

笑う男 ② フェドロとウルシュス

ミュージカル「笑う男」の観劇レポ第2弾です。ネタバレご注意ください。 フェドロとウルシュス フェドロ 最も正体が掴めないのがフェドロ。登場するなり怪しい雰囲気を醸し出していて、腹に一物ありそうなのは一目瞭然なのだが、敵なのか味方なのか、その行…

笑う男 ① デアとジョシアナ

笑う男 2022.2 帝国劇場 グウィンプレン 浦井健治 デア 熊谷彩春(真彩希帆) ウルシュス 山口祐一郎 ジョシアナ公爵 大塚千弘 デヴィット卿 吉野圭吾 フェドロ 石川禅 3年前の初演時にも気になっていた「笑う男」。ビクトル・ユゴー原作、フランク・ワイル…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ③ 私の物語

※本編とは関係ありません。私の随想録です。 ストーリー・オブ・マイ・ライフの再演にあたり、大人なら誰しも共感できる思い出があるのでは…という紹介を何度も見たけど、他の人はどういうところに共感しているのだろう。私の共感は人と違うかもしれない、同…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ② アルヴィンとトーマスの物語

ストーリー・オブ・マイ・ライフの感想その2です。ネタバレご注意ください。そこにない物語 「そこにない物語を探さないで」。この作品が示す最も重要なメッセージのようにも思えるアルヴィンの台詞。一見冷たい拒絶のようにも聞こえる言葉ではあるが、忘れ…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ① アルヴィンとトーマスの物語

2021年12月 大手町よみうりホールアルヴィン 田代万里生トーマス 平方元基 2021年は、「マタ・ハリ」「ジャック・ザ・リッパー」と、田代万里生さんの出演作品を立て続けに観劇しました。私は万里生さんの作品を見るのは初めてだったのですが、「マタ・ハリ…